歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

安土城の思い出

最近、書かなきゃいけない事ばかりで

書きたい事が書けない私のブログ!

精神的にも、良くないので

本日は書きたい事を書きます。

本店セール解説の続きは、ちょっとお待ち下さい。




あなたは、死にそうになった経験て有りますか?






学生時代、山登りばかりしていた私ですが

たまには、平地も良いだろうと

名古屋から静岡清水まで2週間とか

四国まわり、だとか大垣から京都を経て堺までとか

歴史探求の一人旅などもしていました。

ただ、旅といっても 全部歩きです。

40キロの装備を担ぎ、テント生活での歩き旅!

そんな中、信長の居城である安土城に立ち寄る事がありました。

関が原の古戦場を歩き抜き、前日には琵琶湖の湖畔、彦根城の付近で一泊した次の日の事です。

前日の彦根でのテント場が琵琶湖の湖畔で、夕日がきれいで

風呂代わりに琵琶湖で行水し、絶景を堪能した際に

「なんか、天国みたいな所だなあ」・・・

と思ったのが翌日の行程で地獄を味わう伏線になっていようとは夢にも思いませんでした。






彦根から安土までの道のりは、さしたる距離でもなかったのですが

彦根城をゆっくり見すぎたせいか

安土城に着いたのは、すっかり日が暮れた7時頃

安土城探索は、翌日の楽しみとして夕食の準備です。

安土城の下にある駐車場の休息所での夕食作り

何を作ったのかは、忘れましたが

公衆トイレの臭いがきついながらも、吹きさらしながらも屋根がある場所は

今夜の寝床にもってこい。

風が厳しいけれども、屋根さえあればテントを張らなくても寝袋だけで寝れます。

連日の歩きで疲れもピークに達していた私は、

9時ごろには、ベンチに寝袋を出して寝始めました。

人は、ほとんどいないのですが、天井には、煌々と明かりがともってます。

寝始めてはじめて気が付いたんですが、

電灯の周りに、虫たちがいっぱい!

クモやら、蛾などは、野外での生活ではいつもの事なのですが

ふと、イモリ、ヤモリの類が天井にへばりついているのが見えました。

「うわー、いつもと違って仰山いるなあ」と思ったそのときです。

一匹のヤモリが、私の顔にめがけて落っこちてくるじゃないですか

寝袋に入った状態で顔だけ出してイモムシ状態の私にはよける事も出来ずに

もろに、ヤモリの急襲を食らってしまいました。

過去にも、朝起きたら鼻の上にナメクジがいた

なんてことはありましたが、さすがに寝る前からじゃ身が持ちません

仕方なく、アスファルトの広い駐車場の真ん中にテントを張り

寝ることにしました。




普段は、△型のツエルトという簡易テントで土の上しかテントを張れないのですが

この度の時は、当時最新のドーム型テントを持参していたので

アスファルトの上でもテントが張れました。

やっぱり都会を歩くにはドーム型だよ!

と気をよくしていたのか、なぜか駐車場の真ん中にテントを張ってしまいました。

この事が後で、悲劇を招くとは思いもせず・・・・・・・・





人気の無い田舎の駐車場は静かで完全に眠りに付くまで

さしたる時間は掛かりませんでした。

しかし

12時頃

大きな爆音で目が覚めました。

「ブルンブルン・・・・・」

「パララララ・・パララララ・・・・・」

気づいた時には、テントの周りは

暴走族だらけでした。

そうです。

ここは、暴走族の集結地点のど真ん中でした。

爆音は、10台やそこらじゃなかったと思います。

次から次へと、バイクの数は増え

私のテントの周りを走り回ってます。

鉄パイプやらをアスファルトにたたきつける音も響いてます。

後悔もしましたが、逃げ切れるものでもありません。

多勢に無勢!覚悟を決めました!

「どうせ痛い思いするなら・・・・・・・・・寝ていたほうが楽かな」

「八木幹雄安土城にて死すか・・・・まあしょうがないな・・」

そう肝が据わると眠気の方が勝ち

バイクの爆音は、良い子守唄になり、すぐに寝れました。








カラスの鳴き声で起こされ

太陽の日差しがテントの中を照らしました。

最初に思ったのは、

「あれ、生きてる!どこか痛いかな?」

「痛くない・・・・」

「何かされたかな?」

「テントも無事だし、装備も無くなってない」

「あれは夢だったのかな?」

と、はじめてテントを出てみると

テントの周りに、集会の後のゴミが散乱してました。

鉄パイプやらで打ち付けられた後も多数発見!

かつて、雪崩や落石やら、滑落で死にそうになった事はありましたが

これ程怖い体験をしたのは、はじめてでした。



でも

いったん肝が据わると違うものです。

不安とかは全く無く、平然と寝てたんですから。

暴走族の方も、気味悪がったんでしょうかね!

今思い起こすと楽しい出来事でした。



自然よりも・・・・・・・

人間ほど怖いものはないんですよ!