歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

サイゴン陥落

本日2回目の更新です。

10月6日から6日間のベトナム旅行でしたが

美味しい料理、やらがほとんどの観光者のお目当てなのでしょうが

私の最大の関心事を書きます。

皆さんが、ホテルで休養している頃、

私は一人、通訳さんを伴いベトナム戦争の資料館などを歩いて散策しました。



ベトナム戦争で、北の社会主義と、南の資本主義が戦い

ベトナムと言う国も朝鮮半島同様、民族が分断されていましたが

最終的には、アメリカの撤退により南ベトナムの首都サイゴン

北ベトナム軍の侵攻により陥落しました。



ホーチミン市(元サイゴン)には

元の大統領府がありまして、

通訳さんの案内でこの施設を見学しました。

北ベトナム軍は戦車を先頭に、この大統領府に進撃してきました。



ソ連製のT-54戦車が庭に2台展示してありました。

この大統領府には最後の大統領他、閣僚たちが北ベトナム軍を待っていたそうです。

と言っても、彼らは、二日前に閣僚になったばかりの人たち

その前の政権の閣僚たちは、ミスサイゴンのワンシーンじゃないですが



アメリカ軍と一緒に、ヘリコプターで屋上から逃げ去ってまして

戦争終結の為に組織された政治家たちでした。

通訳さんに思わず「日本に似てますね!」と私は話しかけてました。

戦争を始めた人間は、最後は逃げて、戦争反対を唱えた人間が

最後にその収拾を担当する!

いつの世も一緒です。

大統領府の地下には通信室やラジオ放送局がありますが

サイゴン陥落のその時まで、

最後の政権は、ラジオの放送で南ベトナムの兵士たちに

「軍服と、軍靴を脱ぐように!」と呼びかけています。

軍服を身にまとっていなければ、相手に撃たれることもないとの事でした。

こうして、サイゴン市は無血陥落をしたのでした。


通訳さんは、サイゴン陥落の年はまだ子供だったらしいのですが

良く覚えているそうで

私の一番聞きたかった事を聞く事が出来ました。


その後の、サイゴン市民はどうなったのか?

資本主義と社会主義でどっちが良かったのか?

特に、この南部は、10数年前からの開放政策により

もはや、資本主義に逆戻りですから


ベトナムの国民はあの戦争をどう思っているのか?

資本主義と社会主義?本当に勝利したのはどちらだったのか?

現在アメリカの事をどう思っているのか?

そして、隣国中国をどう思っているのか?

など、仲良くなれたからこそ興味深い事を聞き出せました。


そうは言っても社会主義の国

この通訳さんにご迷惑がかからないようにしなくてはならないのも事実

だから、あえてここで、あまり多くは語りませんが

一つだけ言えるのは

観光に来る日本人は、もう少し彼らの国民性や歴史に興味を持っても良いのではないかな?

と言う事!

ベトナム = 美味しい食べ物

という考えだけでは、

いけないのではないでしょうか!



して、社会主義の国となったはずの