歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第一委員会


本日2回目の更新です。

日曜日のグウタラの一日を過ごしましたが

久しぶりに、テレビなるものを見ました。

NHKの9時ごろからの特集を見ました。

戦争前の海軍軍令部の第一委員会に関してでした。

私も以前から、山本五十六や小沢治三郎など海軍の提督達のなかでは

アメリカとの戦争に反対する者が多いはずなのに

なぜ?海軍は、太平洋戦争に突入したのかは疑問でしたが

このテレビを見て、訳がわかった様な気がします。

海軍には、実戦部隊である連合艦隊

官僚の集まりである海軍省の軍令部があります。

もちろん、軍令部の方が上級なのですが

実戦部隊は、アメリカとの戦争など国力の違いを知っていて反対であったのに

軍令部では、若い左官(中佐、少佐)といった官僚系の軍人たちが

第一委員会という組織をつくり、

その部局の予算角保の為、戦争へのお膳立てを進めた事実を知りました。

当時の軍令部勤務者で、戦後に「反省会」なるものが開かれ

ここでの会話を聞く限り、愕然としました。

自分たちの事を「中佐や少佐といった小僧たちが国策を導いていた」とか

「国策より、自分たちの部局の予算確保で頭がいっぱいだった」とか

あれだけ、前線の海軍軍人たちが反対したにもかかわらず

なぜ?海軍が戦争に突入したのか?は

官僚主義のもたらした、予算確保の為だったとしたら

あまりにも、悲劇としか言いようがありません。

「ミッドウェー作戦」に山本五十六連合艦隊司令長官固執したとして

悪者扱いしていましたが、

山本五十六がハワイを占領する事で、日露戦争での講和と同様に

アメリカとの講和を考えていたのに対し

彼らは長期ビジョンもなくまた、自分の思うようにならないと涙を流す

そして、戦後も反省会と称しながらも一向に反省の色がない!

それどころか、自己弁護、ばかりなのにはがっかりしました。

また、当時の永野修身軍令部総長の第一委員会に

偏りすぎていたのにも、あきれました。

しかしながら、こういった官僚主義

今もなお行なわれています。

官庁同士での予算獲得合戦などは

正にそのものです。




これでは歴史に学ぶことは出来てません。

また過ちを繰り返さない様に

歴史を学びましょう!