本日5回目の更新です。
今日は、大学時代の親友篠塚君とのお話しのつづきです。
(一年生の夏合宿のお話です。)
台風が過ぎ去り、腹の調子も皆直り、やっと南アルプスの南部稜線を歩き始めた私たちでしたが
天気はいっこうに晴れず、ガス状の稜線歩きとなりました。
このパーティーには私と親友篠ちゃんを含め、一年生は3人でしたが
私が一番山登りの経験があった為(毎週行ってましたから)
私のみ当時山靴を購入させられてまして、篠ちゃんたちはまだキャラバンというゴム製の靴でした。
おかげで、3人の中で一番重い荷物を持たされてましたが・・・・・・・・・
4日目の午前中、前日の雨が乾いてない状態の岩の稜線を歩いていた時の事
皮製の山靴の裏のビブラム(靴底)が岩肌のコケにすべり、私は一回転しながら後ろにこけました。
この時、スローモーションのように覚えてますが、後ろのめりに落ちていく先に尖った岩があり
一瞬私は、「ヤベェ!頭打つ!」と感じましたがどうしようもなく
痛さを覚悟しました。(頭パックリいくかな?)と
しかし、後ろにいた篠ちゃんの機転で助かったのです。
彼がとっさに、自分の足を私の頭の0落下点に差し出してくれており
私は腕をすりむいただけで済んでました。
こんな感じで、彼とは渡渉時や稜線上で助け合いながらこの夏合宿を乗り切ったのでした。
大学時代の親友とは、
私にとってお互いの命を助け合う仲間だったのです。
命を懸けた友達ほど信頼できる人間はいません。
そういった意味で、私は友人には恵まれていたのかもしれませんね!
この後、2年生になるにつれ、同期の連中とのきづなはさらに深まり
2年の秋合宿に、さらに大きな救出劇を行う事になります。
また今度、このお話「Aパーティーを救出せよ」をお送りいたします。
いつになるやら・・・・・・・・