歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

歴史の研究は戦争の研究?

田中芳樹の小説「銀河英雄伝説」の一説にもあるが

歴史の研究は、戦争の研究でもある。

人類の歴史は、戦争の歴史と言われても

しょうがないほど、戦争が多い。

現在の平和な日本では、実感があまり無いが

世界を見渡すと、小規模ながらも常にどこかで

戦争は、行われている。

人類は、有史以来、文明的には進歩を遂げているが

未だ戦争を根絶できていない事を見ると

精神的には、進歩を遂げていないとも言える。

私個人としては、戦争を賛美したりするつもりは

毛頭ないし、戦争が嫌いな平和主義者である。

しかし、歴史研究をする事は、結果的には、

戦争の研究をしている。と称されても無理ない

人類の遺伝子の中には、「闘争本能」が組み込まれているに違いない。

しかし、他の種族が遺伝子で子孫に行動パターンを伝えていくのに対し

人類は、歴史学というもので子孫に経験を伝える事が出来ると思う。

歴史を勉強する事は、自分が未経験の「経験値」を学習し

これを応用してはじめて、その学問が生かされるというものだ!

殺し合いたる戦争そのものは、やめなければならないが

人類は、遺伝子中の「闘争本能」を他のものに転嫁できる。

スポーツもその例のひとつだ!

そして、現在の経済活動も武器を使わないが、市場の駆け引きは

まさに、「闘争本能」なのである。

過去に、その経済活動から戦争が引き起こされたケースは、多い。

と言うより、経済活動を起因とした戦争がほとんどである事を考えると

経済活動に「闘争本能」を向けることが、どれだけ戦争を引き起こすかを考えると恐ろしくもある。

しかし、このスパイラルは、避けがたい史実でもある。

経済の停滞は活気を失い、その停滞を踏破すべく戦争が引き起こされる。

やはり、人類の歴史は、戦争の歴史なのだろうか?

実は、私自身常にこの矛盾にさらされている。

歴史学を応用して生きていく事自体、過去の戦争の応用である

過去の戦略、戦術の応用!有効な戦略戦術による勝利の反面、敗者側の損害を考えると胸が痛い!

常に戦争を嫌いながらも、過去の戦争を研究する矛盾

何か答えを見出せる類のものではない・・・・・・・・

でも、いつもこの自己否定を持ちつつ生きていこうと思う。

歴史研究家として大きな悲劇を招かぬように・・・・・・