歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第38話 長篠城到着

本日3回目の更新です。

引き続き

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。

歩き始めて6日目、やっと長篠城に到着です。



長篠城は、豊川とその支流が合流する三角地点にあります。



この城も石垣つくりの城ではなく、土塁の城ですが

有名な長篠の合戦は、この城をめぐる戦いでした。

徳川家康配下の奥平九八郎貞昌の250の兵に家康からの援兵250を合わせ

500の兵が籠るこの城を武田軍15000が包囲したのです。

奥平貞昌は、父の貞能と共に元々は徳川方の武将でしたが

三方が原の合戦前に、武田信玄の軍勢に不本意にも下ることになり

この4年前に武田方に人質を差出していましたが、

この2年前に武田方を裏切り、徳川方となっていました。

裏切りを繰り返すのは、皆さんあまり良い印象を持たれないかもしれませんが

元々、奥平家などこの地方の武士団、山が三方衆は、家康の祖父清康の時から

松平家(徳川家)に従っていて、父の貞能なども家康を買っていましたが

国境沿いの小領主ですので、意に反して武田信玄に従わざるを得なかったのでした。

そして、信玄亡き後の武田家を出て家康方に返り咲いたので

息子の奥平九八郎貞昌の守る長篠城攻略は

武田方には怨念深い攻撃となったわけで

その攻城戦は熾烈でしたが

若いながらも、家康の婿となっていた九八郎は善戦し

なかなか長篠城は落ちませんでした。



しかし、城内の食糧庫を奪われて

残るはこの本丸だけとなってしまいます。



そこで、岡崎城の家康に援軍を請いに使者が出ます。

それが、鳥居 強右衛門です。



つづく