歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

アメージンググレース出撃編

本日5回目の更新です。

引き続き私のアメージンググレースという曲の思い出話を書いてます。

学生時代、何度も見た映画「メンフィスベル」の序盤です。

メンフィスベルとは、第二次大戦中にドイツがヨーロッパ大陸を占領していた頃

ヨーロッパ反抗作戦を準備する連合軍が、イギリスからドイツ本土の戦闘機工場を戦略爆撃している頃のお話です。

アメリカ第8空軍は、空の要塞と言われるB17爆撃機で連日戦略爆撃を繰り返していましたが

毎回の爆撃に消耗をしていました。

ドイツ本土を爆撃するには、敵の戦闘機の奇襲や対空砲火を潜り抜けなければなりません。

それに、航続距離の関係から、護衛の友軍戦闘機は途中で引き返し

爆撃の際は、護衛なしとなります。

そんな中、第8空軍では25回の出撃を達成した爆撃機の搭乗員は帰国できることになってました。

その初の達成者たちの機体が「メンフィスベル号」でした。



彼らが最後の出撃の前夜、酒の席で酔ったフィルは

明日は死んでしまう。と嘆きます。なんだかんだ言っても皆不安は抱えています。

翌日の朝、整備員達が出撃の準備を終えて

10人のクルーは、メンフィスベル号に搭乗し

全員が各自の持ち場をチェックしていきます。

機長の指示で各自が報告をします。
ナビゲーターチェックナウト!(航法士準備よし)
ボンバーチェックナウト!  (爆撃士準備よし)
トップガンナーチェックナウト!(上部銃座準備よし)
レディオガンナーチェックナウト!(通信士準備よし)
ボールガンナーチェックナウト!(下部回転銃座準備よし)
レフトガンナーチェックナウト!(左銃座準備よし)
ライトガンナーチェックナウト!(右銃座準備よし)
テールガンナーチェックナウト!(機尾銃座準備よし)
と・・・・・・・・・

この際に流れてくるのが「アメージンググレース」です。

そのときのメロディートーンは徐々に楽器が増えて、アップテンポなものでした。

音楽に疎いので表現しづらいのですが

緊張感もみなぎりながら、どきどき感も抱えながら

これからの冒険に胸膨らませる!そんな感じです。


当時、山登りをしていた私には、この若者たちの出撃前の興奮しながらの準備風景が

自分たち山登りのパーティーが大学講堂内で、各種装備品をチェックしながら

これから始まる山行への期待と不安が入り混じる感情と重ねあってしまいました。

山登りは楽しさもありますが、常に命の危険を伴いましたから

パーティーの仲間たちとの関係が、「メンフィスベル」のクルーたちとの関係に重なり

いつも、出発前は、この曲が自分の中ではBGMとして流れていたのでした。


命を危険にさらしながら、任務の達成と生還するという事は

山登りと一緒だったのです。

この映画では、こうも言っています。

相手が憎いからとか、愛国心からとかで自分たちは空に臨むのではない!

その煮えたぎる若さが、我々を空の戦いに誘うのだ!と

正に、山登りも自分にとってはそうだったのでしょう

山が好きとかでなく、若さが、冒険心が自分を山へと誘うのだと!



つづく