歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

ラバウル航空隊の長躯

お盆休みも終わり、当社は本日から通常営業体制に戻りました。

お盆休みに、長時間高速道路で渋滞にはまっていた人もいるのではないでしょうか?



幸い私の実家は、ここ鶴見であり、お盆休みに高速道路の長躯などは経験したことが無い

長時間の運転と言えば、せいぜい、仕事で3,4時間、高速道路を運転した事くらいだろう!

ニュースでの大渋滞のドライバーの疲れた映像を見て、私はある事を思い出した。

それは、戦時中のお話

ソロモン諸島ガダルカナル島の攻防である。



このガダルカナルという小さな島をめぐり、

日本陸海軍がアメリカ軍と戦ったのだが

日本軍の航空基地は、ニューブリテン島のラバウル

ここから連日の様に、陸上攻撃機とその護衛の零戦が出撃したわけだが

その距離が半端じゃない!

片道1040キロというから、青森と高知間もあるのだ

それも、この距離を往復して戦闘をするわけだから

行きが3時間、戦闘空域で戦闘をする時間が1時間、帰りが一時間

その7時間の間、一人乗りの零戦に乗っていたパイロットは、大変だったであろう!

それも、連日の出撃なのだから、長距離トラックドライバーの比ではない!

よほどの鍛練と、忍耐力が必要だろう!



大空のサムライの著者の坂井三郎氏も

日ごろの鍛錬を怠らずに、日中に星を見れるまで目を鍛え

負傷しながらも、4時間の帰路を一人で零戦の操って生還した!

しかし、多くのパイロットがこのガダルカナルの戦いで未帰還となっている

その原因は、戦闘の結果の戦死ではなく

帰路が解らなくなったり、燃料が無くなったり、疲れがたたり途中寝てしまったりして海に落ちる事が多かったそうです。

その為、ドライバーをポケットに入れて、帰りに寝ない様に自分の膝を刺したりとか

生きるための涙ぐましい努力があったそうです。

毎年お盆休みの長蛇の渋滞を見るたびに

ラバウル航空隊の長躯を思い浮かべるのは私くらいでしょうかね?