歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

死んでたまるか生きるんだ!編

本日6回目の更新です。

引き続き私のアメージンググレースという曲の思い出話を書いてます。

学生時代、何度も見た映画「メンフィスベル」のお話を書いてますが

ここから呼んだ方は、前の記事から読み直してください。

もう一曲このメンフィスベルで多用されているのが、

アイルランド民謡の「ダニーボーイ」です。



ドイツ本土爆撃に出撃をしたアメリカ第8空軍のB17爆撃機の編隊は

徐々に目的地のブレーメンの敵戦闘機工場に近づきますが

途中敵の奇襲を受けたり、対空砲火で多くの犠牲を出します。

25回目最後の出撃となった「メンフィスベル」号は

次々と同僚機の脱落で、目的地に着いた時は、編隊リーダーとなります。

目的地付近は、敵の対空砲火が激しくなり

今にも打ち落とされそうな雰囲気ですが

ベル号は全機の爆撃コースを先導します。

爆撃手が照準器を見つめますが

目標の敵戦闘機工場は、雲に阻まれ確認できません。

「このあたりのはずなのだが」

それでも、雲で目標が見えません。

副機長のルークは

「このあたりだ!爆弾を投下しよう」と機長デニスに進言するが

デニスは考え込み、再度の爆撃コース進入を試みる

対空砲火は一掃激しくなる中

「下は皆、ナチだ!爆弾を落とし帰還しよう」というルークに

デニスは、編隊長として全機に通信を送る

「工場の近くには一般市民の住居や学校、病院もある。

工場以外に爆弾を落とす事になるのは、皆望まないだろう

それに誰かがこれをやらなければならない

私たちが失敗すれば、また誰かがこの仕事をしなければならない

気持ちのよい仕事ではないが、任務を果たそう!」と

そして、編隊は激しい対空砲火の中、再度、爆撃コースをたどり

雲の切れ間から見えた、敵戦闘機工場を爆撃する事が出来た。

しかし、帰路にベル号は対空砲火により損害を受け

その消火の為、急降下をして編隊を離れる。

機内では通信士のダニーが負傷してしまい、4機あったエンジンも次々と動かなくなる

何とか基地近くまで飛行することが出来たが

着陸時に、二つ出るはずの車輪が片方しか出ない。

既に着陸態勢に入っておりエンジン出力も落ちていて

飛行は限界を迎えそうである

前日、帰還しながら片輪しか出ないで着陸に失敗し大爆発した味方の最後が皆によぎる。

着陸が近づく中、機内では手動でレンチを回し、必死にもう片方の車輪を出そうとするが間に合いそうも無い

自分はこの出撃で運が尽きると、前日酔って嘆いていた悲観論者のフィルが

最後に「死んでたまるか生きるんだ!生きるんだ!」とレンチを回し続け

着地寸前で、車輪は下ろされ彼らは生還した!


ここで、ふう と生還の奇跡に安堵する場面から「ダニーボーイ」が流れてくる

大学時代山登りの険しさを乗り越え、生還した時の気分と一緒だった。

実は山登りでもそうであるし

歴史上の中でもそうだが

人間はあきらめたものから死んでいく!

かっこよく死ねればよいなどと考え、生きることをあきらめた者が死ぬ!

私もかつて、山登りの最中に崖で後ろ向きに落ちそうになったことがある

しかしその時、一瞬、彼女の事(今の家内)が脳裏によぎり

「死ねない!生きるんだ!」と思うと

不思議なほどに最後の一手が出て、すんでで踏みとどまり生還したことがある。

最後まであきらめちゃいけない!

そんな事を教えてくれた曲がダニーボーイでもあった


そして、月日は経ち、新婚旅行でハワイに行った時の夕食で

何かリクエストは無いか?との演奏者へ

私は先の「アメージンググレース」と「ダニーボーイ」の2曲をリクエストした。


私が生きてきた、今生きている証たる曲だったから

だからこの2曲には特別な思い入れがあるのです。


後年、私が尊敬する一人、佐々淳之さんの映画「突入せよ あさま山荘事件」でも

エンディングテーマで「アメージンググレース」は使われていた!

そんな役回りのトラブルシューター

七難八苦の道を行くヘラクレスの様な人生は

私と似通っている為か、何故か?共感してしまう。



最後、時間が無くて、いまいち尻切れトンボになってしまいましたが

とにかく、この2曲が私の中で、生涯忘れない曲である事を書きたかったのです。


長々と今日は書きましたが

お付き合いいただきまことにありがとうございました。