最近は気が楽です。
ブログのアクセス件数などや、一日一回更新を考慮する事なく
気ままに更新してますから・・・・・(笑)
と言う事で、今日はとってもオタクなお話です。
「榴散弾」のお話なのですが
日曜日にNHKの「坂の上の雲」を見ました。
3年越しの大作だけあって、とっても細かいところまでリアルに再現されていました。
特に今年の第三部は日露戦争のクライマックス部分です。
203高地がある旅順要塞攻略の乃木第三軍の戦闘シーンで
なんと、榴散弾が描かれているじゃないですか!
いやー これまで、戦争映画やらで「榴散弾」が描かれているのは
私の記憶では初めてです。
榴散弾とは、大砲の弾なんですが
横一線で突撃してくる歩兵には、通常の大砲の為ではあまり効果が無いので
敵歩兵の頭上で砲弾を爆発させ、その細かい破片を散弾銃の様に撒きちらし歩兵を制圧する砲弾です。
私が初めてこの砲弾を知ったのは、高校の頃だったと思います。
ある日清戦争の戦いの記録の中の、両軍の使用銃弾、砲弾数の中に
日本軍にだけこの榴散弾があったのです。
その後、機関銃と同様に、この榴散弾は日露戦争、第一次世界大戦と発達し
これらの細かい断片に対応するために、各国の軍隊は鉄のヘルメットを使用するようになったのです。
今回の坂の上の雲でも、旅順要塞に籠るロシア軍が
突撃してくる日本兵にこの榴散弾を使用しています。
日本歩兵の上空で、突然爆発が起こり、そのあと爆発地点から扇の様に破片が散弾銃の様に広がっていくシーンは
今迄の戦闘シーンでは見られませんでした。
CGの技術なのでしょうが、最近この時代の戦闘シーンをいかに撮っていなかったのかと思いました。
まぁ 突撃する歩兵にとってはこれほど厄介なものはありませんが
史実にリアルにのっとっているんだという点では、歴史家としては興味がありまして
ついついこんな話題を書いてしまいました。
土曜日に、再放送を見る方がいたら
この榴散弾をよく確認してみて来てください。