歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

消しゴム業界

本日3回目の更新です。

先日、三菱鉛筆の展示会に行ってきましたところ

カーボンブラックの濃い鉛筆の専用消しゴムを試してみてビックリしました。

いつもの三菱の消しゴムと感じが違ってました。

よく見ると、通常ヒノデワシ製の消しゴムが、なんとシード製でした。

こんなこと書いても、何の事かわからないかと思いますので

ちょっと説明をします。


筆記具メーカーは、鉛筆類を生産してますが

同時に、消しゴムも販売しています。

しかし、消しゴムは大抵はOEMで、実際は他の会社(消しゴム専門会社)が生産しています。

その見分けは、消しゴムのパッケージに記してある、クリーンマークです。



こんなマーク見た事ないですか?

これは日本字消工業会の統一マークで

実際は「00」と言うマークではなく、各社のマークがしるしてあります。

日本字消工業会のホームページをご覧ください。

■株式会社シード・・・・・・・・・・01
■有限会社アミン・・・・・・・・・・02
■ヒノデワシ株式会社・・・・・・・06
■株式会社ヤジマ・・・・・・・・・・07
■株式会社ヤマヤス・・・・・・・10
■ラビット株式会社・・・・・・・・・11
ぺんてる株式会社 ・・・・・・・13

となっています。

例えば


有名な「MONO」ブランドのトンボ製品は

01番のシード製なのです。

シードさんは、関西方面を中心に


自社のシードブランドで消しゴムを販売しています。


そして、三菱鉛筆さんは

「UNI」ブランドで消しゴムを販売していますが

内実は、06番のヒノデワシ社製品を使用しています。


ヒノデワシさんも自社ブランドで「まとまる君」やら様々な消しゴムを販売してます。


そして、PILOTさんやサクラさんの製品は


11番のラビット社製の消しゴムを使用しています。

ちなみに、ラビット社さんは、サクラクレパスさんの子会社です。

もともと、製図などで使う

電動字消し専用の消しゴムなどを作ってました。



今までは、この筆記具メーカーの消しゴムは、この会社のOEMと簡単に分かってましたが

最近は、どうも消しゴム業界も競争が激化したらしく

今回の様に、三菱鉛筆でシードさんの消しゴムを採用したり

逆に、トンボさんがヒノデワシさんの消しゴムを採用したりしています。






当社の社員に、この話をしたら

へー!初めて知りました!

という反応がありましたので

カルトクイズっぽいかもしれませんが

このお話をUPしています。