歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第6話 最大の失敗

本日6回目の更新です。

引き続き

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。



途中、国道など様々なところで、ヒッチハイクと勘違いして

私の前に車が止まりますが、2週間の行程500キロをすべて歩いて行く事を決意している私でしたので

「お気持ちだけ頂きます。」と固辞し続け

初日の宿営地「正願寺」に到着したのは日が暮れる頃

さすがに前日の夜行列車で一睡もしていないのがたたり

眠いのなんの・・・・・・




そんな私を迎えてくれた正願寺さんには事前に

この旅の趣旨を説明してあって、テントを張れる場所だけを提供してもらえるはずでしたが

いざ到着すると、隣接する幼稚園だか保育園の教室で寝て良い事になりました。

畳が50畳以上、いや100畳はある大きな教室でしたが

その一角に、銀マットを広げさせてもらい

その上で夕食を調理し始めました。

本来、ここで作る予定の食事は

ご飯に、味噌汁と野菜炒めの予定でしたが



ある事件の為、急きょおかずは缶詰のサバ味噌となりました。



その事件とは

初日の食事とあって、気合を入れて、まずは米を炊いていたのですが

その教室には、保育園のPTAのお母さんたちが集まり

何やら向こうの方で、相談事をしてました。

黙々と食事を作る私に、不振の目を向けてましたので

「あー 決して怪しい者ではないんで、気にしないでください。」とは言ったものの

はた目から見たら、大いに怪しかったと思います。・・・・・・・(笑)



そんな中、ラジウスでコメを炊いていると
(ラジウスの説明は→ こちら をクリック)

「クツクツ クツクツ」と温められる単調な炊飯鍋の音に

私はついつい、うとうとと寝始めてしまいました。

寝不足もピークに達してましたから・・・・・・

そして、私が目を覚ましたのは、

中火のままで、鍋から吹きこぼれてきた時でした。

あわてて、弱火にしようとした瞬間

鍋の柄の部分に足が引っ掛かり

あわや、鍋をこぼしそうになりましたが

そこは、セーフうまく柄を握ることができました

しかし、この時、鍋の中の熱湯が少しこぼれ

運悪く、私の右足の甲にかかったのです。


「アチー!」と大声を上げた私ですが

ラジウスをすぐに弱火にし、

近くの水道に駆け込み、足を水で冷やしました。


先輩から言われていたセオリーは守るべきでした。

通常テント内とかで、炊事などで火を使うときは

厚手の毛の靴下を2重履きしなければなりません。

しかし、一人旅で誰からも注意されない事で

私は、通常の靴下のみでしたので、もろに熱湯を浴びて

右足の甲から親指を除く4本の指を火傷してしまったのです。


空腹でしたので思わぬ事件の対処で戸惑い

おかず作りは残念でした。

その晩は、疲労と寝不足で、食事をし終えてからすぐに

その部屋には小さすぎる寝袋にくるまり

寝てしまいましたが

この火傷が、この旅の中で大変な大失態になるとは

この時は思いもしませんでした。



こうして、歩き始めの初日の8月25日は終わりました。


8月26日に つづく