歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第5話 桶狭間でもらった梨

本日5回目の更新です。

引き続き

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。

夜行列車で朝方名古屋の熱田神宮に着き

一日中歩き続けた、初日の最後の見学の地は

織田信長今川義元を破った桶狭間の古戦場でした。


地図で見ますと、そこここいらに桶狭間古戦場跡とあります。

実際どこが義元の本陣だかわからないみたいです。

ともかく、その一帯が桶狭間である事は明確!

熱田から大高城や各砦をまわっても、一日でこれる距離ですから

その近さがわかります。

と言っても、この日すでに夕方には32キロほど歩いてましたが・・・・・

昔と違い、道路の事情によっては、直線距離ではないのです。

やっとたどり着いた、桶狭間古戦場の公園で一枚パチリ



25キロ以上の重さのザックを立てて、その上にカメラを置き

タイマーで撮りました。

自分でも結構器用だなと感心しましたが

そうでもしなければ、一人旅で自分の写真は撮れませんから・・・・


桶狭間を離れる時

公道沿いで、梨の直売をしている方に声をかけられました。



「どこから来たの?」という問いに

「横浜からです。今日は歩いて熱田から来ました。」と言うと

「本当に熱田からその荷物担いで、歩いて聞いたの?」とビックリされて

「これ持っていきな!」と梨をいただきました。

最終目的地が静岡だと説明すると

「頑張って歩き切るんだよ!」と励まされました。

愛知県は本当に人情のあるところでした。


しかし、この日の宿営地である正願寺までの道のりが

こんなにきついとは思いませんでした。

初日の見学目的地をすべて回った為か

一気に疲労感が出てきましたし、とにかく眠すなりました。

歩いていて、足は動くのですが、頭が寝ています。



それもそのはず、前夜の夜行列車では一睡もしていなかったのですから・・・・

この事が原因で、この旅を左右するような大事件になるとは

この時点では思いもよりませんでした。


そして、日が暮れる頃、第一宿営地の「正願寺」に着くのです。


つづく