歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第2話 寝れない車中

本日2回目の更新です。

引き続き

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。


1989年8月24日23時25分東京発の大垣行き列車は

時間が時間ですので、

遠方まで帰宅するサラリーマンで車内はいっぱいです。

4人掛けのボックスシートも満杯!



窓側の席に座って、我が家である鶴見を通過する時

当社ビルも眺める事も出来ました。

だんだん見慣れた風景から遠ざかり

沼津を過ぎたあたりで、通勤帰りの人たちは下車し

周りを見ると、名古屋方面に貧乏旅行の私同様の若者たちしかいませんでしたが

4人掛けのボックス席には、私の隣に座ったおじさんと

斜め前に座っている若いかわいい女性の3人!

これは、アバンチュールか?

などと期待もしてました。・・・・(笑)

しかし、明日からの歩く行程を考えると

寝ておかなければなりません。

何せ、一日最低でも35キロは歩かなければならず

2週間で500キロの道のりですから・・・・・


愛知県だけでも一週間の道のりです。

普段の山登りの際は、夜行列車となると

どんなに混んでいようが、平気で寝れるのですが

この時は、明日からの旅を考え、高揚していたらしく

なかなか寝付けません。

おまけに、隣のおじさんの寝相が悪く

ぐっすり寝込んで、しょっちゅう寄りかかってきます。

なかなか寝れない中、列車は浜松駅に到着

ここでしばらくの停車なのですが

隣のおじさんがムクッと起きて

どうやら寝過ごしたらしく、あわてて列車を降りていきました。

今度は、BOX席に私と若いかわいい女の子と二人っきり

しかし、このころになると皆、席に余裕がありますので

前の席に足を渡して仮眠をします。

私たちもそうでしたが

浜松を出るや、その子は爆睡状態!

アバンチュールも何もありません・・・・・

話す暇なく、こちらも寝ようとするのですが

この子の寝相の悪いこと悪いこと!

さっきは、おじさんがいたので女の子も寝られなかったのでしょうが

足を延ばした途端、彼女の上半身がバタンと倒れまして

私の伸ばした足(くるぶしあたり)の上に、彼女の頭が乗ってます。

「私の足は枕じゃない!」と言ってやりたい気分でしたが

起こすのもかわいそうなので、しばらくは、そのままにしていましたが

足がしびれるのなんの・・・・・・・

結局、太陽が昇る頃まで一睡もできず

6時の熱田神宮駅に着いてしまいました。・・・・・・(苦笑)

熱田神宮からこの歩きの旅が始まるのですが

歩き始め初日は、こうして一睡もせず始まるのです。


つづく