本日2回目の更新です。
昨日のセミナーで聞いたIBMの西郷さんの講演は、実に為になりました。
商品のコモディティ化って皆さん知ってますか?
市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとっては何処のメーカーの品を購入しても大差ない状態の事です。
簡単に言えば、パソコンやデジカメや液晶テレビですが
発売当初は、各メーカーの商品スペックが異なり、どこのがいいとかありましたが
何年も経つと、どこのメーカーも似たり寄ったりの性能で
価格の勝負となり、価格競争が起きるという現象です。
消費者にとっては、価格が安くなる事は歓迎でしょうが
販売するメーカーにしてみれば、利益がだんだん薄れてきます。
こういった商品を買おうとする際に、2つの観点から判断を消費者はするそうです。
前者は、論理的な判断(性能やアフターサービス、ランニングコストなど)
後者は、感覚的な判断(イメージなど)
です。
最近のミニバンですが、どこのメーカーのCMも同様に
「家族で出かけて、どこかで遊ぶのと幸せな家族になれる」といった印象ですよね
それも、理想の父、母の家族と言った芸能人を競って起用しています。
実際、ミニバンはどのメーカーも大型スライドドアや大容量収納など
似たり寄ったりの性能で、後者の感覚的な価値観でのシェアの取り合いなのです。
我々は、文具や事務機械、スチール家具などを主に販売していますが
これらの商品も既にコモディティ化した商材です。
ただし、コモディティ化した商材であっても、
売り方に、変化を与えたり
その販売手法や提案の仕方という点では、
商材に付加価値を付ける事は出来ます。
メーカー側からすればコモディティ化した商材であっても、
売り方さえ工夫すれば、商品は売れるのです。
その工夫への歩みとしても、前者の論理的判断は欠かせませんが
皆人間ですから、後者の感覚的判断も必要です。
社内の雰囲気を、論理的な判断を元に動かせようとするなら
まず、感覚的なものに手をつけていく必要もあるでしょう!