歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

機動部隊

本日4回目の更新です。

普通の方は、3回目の夕暮れの画像をお楽しみ下さい。

今回は、ちょっとオタクな話な物で!


本日、12月8日は太平洋戦争が始まった真珠湾攻撃の日です。

決して戦争を肯定する話ではないので、くれぐれも誤解はしないで下さい。

歴史上の事実や事柄です。

戦争の要因が何であったにせよ(色々と説はありますが)

日本海軍の空母機動部隊によるハワイ真珠湾奇襲は事実です。

実は、空母による戦艦群への空襲は、これがはじめてではありません。

イタリアのタラント港に、イギリス海軍空母よりの空襲が最初ですが

日本の空母部隊は、6隻という大規模な空母中心の機動部隊によるものでした。

航空機をこれ程集中運用した例は、史上初の事です。

この空母機動部隊の生みの親こそ、私の尊敬する歴史上の人物の一人

小澤治三郎提督です。

彼は、海軍大学の講師をしている時に、自分の生徒から航空機の運用を学びます。

元々は、駆逐艦で魚雷戦をする水雷屋が本職だったのですが

著しい進歩の航空機を集中運用する、機動部隊を創設する事を提案しています。

こう書いていると、主戦論者のように思う方もいらっしゃいますが、

この小澤提督も、連合艦隊司令長官であった山本五十六提督も

アメリカとの戦争には、反対でした。

海軍の提督たちは、広く海外に精通しており、国力の差と言うものを皆、理解しています。

しかしながら、戦争が避けられないとなると、緒戦において

アメリカ太平洋艦隊の根拠地であるハワイを攻略し、

有利に停戦交渉を行おうとの作戦立案でした。

しかし、小澤提督が提案した「空母機動部隊」の初代長官になったのは

先輩の南雲提督で、小澤提督ではありませんでした。

これにも、諸説はあるのですが

事実として、小澤提督が、不利の中劣勢を挽回する為、強力なる攻撃力を集中運用する

空母機動艦隊を提唱した事は、事実です。

なぜ、戦力を集中運用しなければならないかというと

相手を倒すには、それなりの効果が必要です。

これが打撃力です。

それには、より質量の多い物を当てる方が、ダメージが大きいからです。

また、この当てるスピードも重要になります。

物理じゃないですが

打撃力 = 質量 スピードの二乗という方程式があるのです。

例に挙げれば、バッティングセンターでボールを打つとします。

同じ速度で投げられるボールでも

野球のボールとバスケットのボールではどちらが打つ時の衝撃が大きいか?

当然バスケットボールの方が質量が重い分つらいでしょうね!

だから、戦力を集中して投入すると、打撃力は増すというものなのです。



現在の不況下で、持てる戦力の強力な打撃力を集中運用し

状況を打開しなくてはならない今

とても参考になる事例だと思われます。



このあと、小澤提督の苦難が待ち受けていますが

これは、またの機会に!