歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第30話 郵便局

本日4回目の更新です。

引き続き

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。

歩き始めて4日目、涙ながらに食べた弁当のおかげで

何だか妙に元気づき

ひたすら長篠方面に向かい歩いた私です。



このころになると、完全に山道になり

片側1車線の歩道のない道路です。

久しぶりに出会った人間は、道路工事中の方々!!

工事写真を撮ってましたので

私もついでに撮ってもらいました。(笑)

まあ こんな事でもしない限り

自分の写真は取れませんから

そして、道は昔の街道のような狭い道へとなってきました。

そして久しぶりに集落のような場所に出ますが

本当にさびしい集落でした。

その中央に、ぽつんと郵便局がありまして

昔ながらの丸い顔をしたポストが前にあります。

ふと、そういえば東京の先輩たちに何も連絡していなかった事に気づき

はがきを書くことにしました。

相当暑かったので、郵便局に入るなり見えた冷水器にかぶりつきまして

その後ザックの中から水用の2ℓのポリタンクを2個とも満水にしてますと

恐る恐る郵便局員が私の方に寄ってきました。

「何してるの?」と尋ねるので

「あっすいません!水入れてます!」と答えましたが

相手は

「いや そうじゃなくて その格好で何してるの?」

と聞いてきますので

熱田神宮から歩きだけで家康の史跡を歩いてまわっている

と説明すると

「ちょっと待って!」と奥の方に行き

はがきを買って見送ってくれた先輩たちに手紙を書く私に

「これ!食べて暑いでしょ!」とアイスキャンディーを持ってきてくれました。

沿道に売店もなく本当に暑い盛りだったので感謝しながら食べていると

狭い局内で私の話で3人の局員はもちきり

そして、今度はさっとと違う局員さんが

「まだ時間ある?ちょっと待っててね!」と言って外にあるバイクで走りだしまして

待つ事10分・・・・・・・・今度はおにぎりをもらいました(笑)


本当に人情あふれた郵便局でしたが

残念ながらその局名がわからない(記録し忘れ)のですが

私が社会人になって、当社に戻ってからはじめて新規開拓で作ったお客様が郵便局さんでした。

実は、この時の事を思い出し

郵便局さんに行こう!と飛び込んだのですが、お客様が広がり

今では、神奈川県内の郵便局はもとより

関東南部の多くの郵便局さんが当社のお客様である事を考えると

この出来事は今の私には貴重な思い出です。

この時の郵便局員さんたちに恩返しのつもりで

現在、私の会社では郵便局さんの為になる商売をさせてもらっています。

縁とはあるものですね!


つづく