何年も、開港祭でワッくんに変身してますが
開港祭ほど一日の変身回数が多い日はありません。
終わるといつも、ホトホト！
鶴見では「ワッくん」というと少しは名が知れてますが
横浜中心部では、「単なるワニ」です。
少しでも地元鶴見をアピールする為、着ぐるみがしゃべり
子供たちを楽しませるのです。
しかし、楽しい思い出ばかりではありません
時に悪ガキに尻尾を持たれ、ぐるぐるに回され倒された時もあります。
ワッくんに変身すると、構造的に自力で起き上がるのは不可能なのです。
首から上を変身解除しない限りは・・・・・・
そんな事死んでも出来ません
事情がわからない横浜中心部の人は、ただ笑っているだけでしたが
何分もそのままな事に気づき、やっと起こされた事もありました。
極めつけは、足を盗難された事でした。
変身がすべておわり、夜、装備や荷物の搬出まで花火が終わらないと帰れないのですが
夕闇の中、トイレから帰ってきた私に関係者から
「ワッくんの足が盗まれましたよ！」との通報が
何でも、女子高生たちが面白がって足だけ履いて逃走したとか
この時ばかりは、私もあせりました。
ワッくんは、鶴見区役所の持ち物です。
（当時ほとんど私が変身してましたが）
何とか奪回しなければ、と後を追いました。
「緑のワニの足知りませんか？」と叫びつつの追跡です。
遠藤の人たちが、「それなら女子高生が履いてあっちに逃げたよ！」と教えてくれます。
最後には、「そこの女子トイレに逃げ込んだ」との通報で
やっとの事で追い込みましたが、ふざけた女子高生たちは
女子トイレにこもって出てきません。
どうも、サンダル状になっている足を履いて遊んでいる模様！
この籠城戦を打開すべく、一計を考えた挙句！
「おーい！はやくそれ脱ぎなさい！”でないと大変な事になるよ〜！」
と声をかけると
「どう大変なの〜〜？」とゆるい声が
すかさず
「水虫がうつっちゃうよ〜！」と答えると
彼女たちの態度が急に変わり、直ぐ返してもらえました。
大人を甘く見るなよ！ふふ
おかげで、今もワッくんには緑の足があります。
