本日6回目の更新です。
鶴見の駅で、信州上田のポスターに真田幸村の具足が写ってました
これは、当世具足といって戦国時代の頃の、槍や鉄砲合戦に適した甲冑です。
よく教科書に織田信長が鉄砲を利用して勝った「長篠の合戦絵巻」が載ってますね
関が原の合戦絵巻もそうなのですが
あれらは、江戸時代中期に書かれた物です。
江戸中期は、戦争そのものが無い為、鎌倉時代の大鎧を大名レベルでは持っており
そうしたものしか見ていない絵師たちによって書かれた物なのです。
江戸当時の絵師は、戦国の頃の甲冑を知らないのです。
鎌倉時代の大鎧は、馬に乗り馬上でのすれ違いざまの弓矢の戦いが主流ですので
大鎧は、肩の部分が大きく、弓矢の防御に適してます。
また、栴檀板・鳩尾板(せんだんのいた・きゅうびのいた)といって
左右の胸元の板が違います。
これも、右利きの弓手が、弓を射易いように
片方は、弓の弦が引っかからない様に
また、片方は側面からの防御を担当している為に
左右2つの板が異なるのです。
鎧と言ってもその時代時代に適した物なのです。
甲冑でさえ時代時代に合わせて変化していきます。
我々も、不景気、不景気と言って
あの頃は良かったなあ!などと何も変わらないのではいけません
常にその時代時代に合わせた「チェンジ」が必要でしょう!