歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

岡崎三奉行

10月に入って就職活動をする学生を多く見かける

いかにもリクルートスーツがまだ似合っていないケース

が多く、大丈夫かな?などと心配する人も見かける。

就職活動において、面接は、つき物だが

学生にも面接マニュアルが存在するからには

企業側にも、面接のマニュアルは当然存在する

公正に、なおかつその学生の真の姿を見切る為

面接官もあえて、役割分担などするケースがある。


私の尊敬する徳川家康の家臣団にも役割分担の

ケースは、存在する。

徳川家康三河(現在の愛知県東部)を所領としていた時期

岡崎がその居城であった。

その岡崎を中心とする所領の治世における行政官として

岡崎三奉行という職があった。実際は、公正な裁きを中心と

しているので、今の司法に当たるのだが!

当時の政治とは所領内の公正な裁きが、政治に最も

求められていたからである。

この岡崎三奉行は

「仏の高力、鬼の作左、どちへんなしの天野三郎兵衛」と言い

仏のように温順で、慈悲深い、高力与左衛門清長

鬼のように厳しくあたる、本多作左衛門重次

公平無私に冷静な判断を下す、天野三郎兵衛康景

の三人である。彼ら一人一人に関しては、又後日詳しく書こうと

思っているが、家康の任命したこの三人は

それぞれ、タイプの異なる役割を果たす。

調停を受ける者達は、この三人を目の前にすると

真実を語り、良き裁きを受けることになる。

これは就職面接の際も一緒である。

やさしく接してくれる面接官、

厳しく接する面接官、

他の2人と面接官と受験者との会話を冷静に判断し

客観的に質問をする面接官、

と言った役割分担そのものである。

ある意味、最後の一人の面接官が一番のキーマンで

受験者からしたら、この最後の一人を早く見極め

その面接官とのやりとりを無難にこなせるかが

勝負どころかもしれない。

3者の中では、一番損をしているのが厳しい面接官だが

本当は内面的には、一番優しい事もある。

受験者の本当の姿を引き出す為に、あえて憎まれ役に

徹しているケースもあるだろう。

実際、本多作左衛門は人間味のある人であった。

そうした意味でも就職活動をしている学生達には、

面接官に対する、感情的な思い入れについて

極力、してほしくない。

人間だから、感情的になるのはしょうがないのだが

面接官自信も人間であり感情を持った生き物である。

その感情を抑えて役割に徹している人たちの存在も

忘れてはいけない事柄じゃないかな?と思う。

ともかく就活学生には精一杯悔いの無い活動を

してもらいたいものである。