先ほど、商店街の古紙回収作業中に
「ブログ観てます」と声をかけられたので
ふと思いつき、空いた時間で更新中です。
「キンメダイの煮つけ」
こんなタイトルだと料理の話題だと思われるでしょう

でも違うんです。
私が愛してやまないアーティストの桑田佳祐さんの曲に
「キンメダイの煮つけ」と言う曲が有ります。
私にとっては大変思い入れのある曲になりました。
今から6年前くらいの事でした。
歌詞の1番が
太陽が名残落ちそうに消えた 街の灯が眠たそうに目を覚ます。
家路はるかな 帰り道
黄昏時の雲は流れ
満員電車にゴトゴト揺られて 駅裏に掃き出された人ごみ
胸が切ない夜もある
うつむかないで家へ帰ろう
夢も希望も胸に生きてたつもりが
何処かで失くしたモノばかり
悲しみを迎えに行くのは止めたよ
明日は笑顔でいるために
でした。
何故か私の頭の中には、かつて中学高校と通った目蒲線(現多摩川線)の鵜の木駅がよぎりまして、夕焼け空の下、遮断機を渡る人たちに紛れて少し下向きながらの私がいます。
このころ、コロナ真っ最中で、世の中の人たちが、それぞれの辛さにうつむきがちながら生活していたので、みんな頑張ろうよ!と桑田さんが作ったのだと思いますが
その当時、私の家庭では、長年癌と戦っていた妻が、医者からもう長くはないと宣告された頃でして、すでに立ち上がることもできず、寝たきりでした。
そんな頃、当社ビルの建て替えも計画中で、まさに
夢も希望も胸に生きてたつもりが
何処かで失くしたモノばかり でした。
最後まで妻とは笑顔でいてあげよう!
彼女はもともと、癌の終末医療の病棟で働いておりまして、最期は自分の働いていた病棟でなくなるのですが、その病棟では、食べたいものを持ち込むことが出来まして
彼女がリクエストした食べたいものをすべて実現してあげました。
エスプランのパンに明太子を塗ったトーストとか
三崎マグロの大トロのお寿司
餃子
とか
後で考えると、結構においがきついものばかりで、匂いテロでした。
そんな、思い出の曲の2番が
小さな命があなたに宿る
どんな世の中をこの子と生きる
甘辛く煮た金目鯛
静かに時が通り過ぎる
うるわしいあなたと共に生きられる
こんな俺だけどありがとう
毎日すれ違う 気まぐれな風に
吹かれて飛ぶようなシャボン玉のように
さまよい トンネル抜け出して
歩こう どこまでも
夢も希望も胸の奥で燃えている
誰にも内緒でいたいけど
悲しみを迎えに 行くのは止めたよ
今宵は月さえついてくる
とこんな歌詞でして
当時中学2年生だった次男の生まれたころを思い出す歌詞でした。

妻が亡くなるころ
長男は大学生、長女は高校生 どちらも寮生活やらで
共に寝たきりの妻のもとにはおらず、中学2年の次男だけがヤングケアラーをしてました。
なので、次男には人一倍大変な思いをさせてしまいました。
それは、ここで書けないほど、彼には辛く厳しい出来事の連続でした。
でも彼は、それらの困難苦難を乗り越えて今は、しっかり生きています。
最近は、誰に似たのか
大学でも、地元のイベントの実行委員やら
学際の実行委員やらイベント運営などにいそしんでいます。
そして、先日のセールや、商店街のイベントドット来いなど
事あるごとに、私を手伝ってくれて、彼なしでは私の生活は成り立たないとこまで来ています。ありがたい反面、申し訳なさもあります。
私の息子に生まれて、彼は幸せなのでしょうか?

甘辛く煮たキンメダイ!
このフレーズを聞くと
この曲を聴くと
次男が頭をよぎるのです。
これから先、この子とどんな世の中を生きるのだろう
そんな事ばかり考えちゃいます。
今週末も、町会の餅つきを手伝ってくれるとか・・・
ありがとう!