歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

台風26号の爪痕

本日も大変充実しまくりの一日

厚木まで車で行ったのですが、大渋滞でした。

そういう日もありまが、帰社後の商店街の夕焼け空は格別でした。



さて、先月末から私にとって大変心労の事柄がありまして

この事を書きます。

毎月、1日と15日に私が商売繁盛を祈願して参拝する「マルハチ稲荷」のお話です。



そもそも、私の曾祖父の代に静岡県清水の次郎長通り近辺から

ここ横浜に移り住み、紙屋を営み始めたのが

ちょうど100年前の大正2年

その後、清水にある「美濃輪稲荷」という商売繁盛のお宮を鶴見に持ってきて

マルハチ稲荷としてあがめ続けて

おかげさまで、当社も創業100周年が迎えられましたが

先月10月15日に、いつものようにお榊やお米、塩を取り替えて

お参りしまして、その時、雨は降っていたものの、特段普段と変わりはありませんでした。

しかし、翌日16日の大島で大規模土石流を発生させた台風26号の通過後



今まであった社が



この通り、見事に吹き飛ばされ、完全崩壊していました。


いつもこのブログを見ている方は、私がこのお稲荷さんに並大抵の思いではない事をご存知でしょう!

毎年3月15日には、マルハチ稲荷祭を実行していましたし



私が生まれてこの方、元旦の日は必ず、静岡清水の本宮である美濃輪稲荷に参拝しています。

そんな、お稲荷さんが


この状態とは、私の商売繁盛の運も尽きたか

とも思いましたが

ここのところ、裏に31階建ての高層ビルができたりして



屋上の気流が変化したりしえまして、

また、自然災害の恐ろしさを痛感しました。

しかし、不幸中の幸いだったのが

ビルの8階の屋上から、飛ばされた社の建物は、赤い鳥居に見事に引っかかり

ビルの下には全く落ちていなかったのでした。

ビルの真裏は、京急の線路ですし、横は人通りの多い道

もし落ちていたらと思うと、ぞっとしました。

ある意味、これは、お稲荷さんの御加護かな?という解釈もできまして

今後、ますます激しくなるであろう地球環境下に

これ以上、同じ屋上にお稲荷さんを設置するのは、無理と判断し

10月20日に清水の本宮に行き、ビル内に移築する相談をいたしました。



その結果、明日の11月23日に美濃輪稲荷の宮司さんがお祓いに来てくれて

移築ができる運びとなりました。

実は、社の外側は完全に飛ばされ、崩壊していたのですが

社の中にある、本当の社の部分は、

奇跡的に、ほとんど無傷で転がっていまして



これをして再興は容易でしたが

移築先が、ビル内と言う事もあり

残念ながら、この社は廃棄し、新たに小型の神棚形式の社にしようと思います。

前に比べれば、格段に縮小されますが

私の心の中では、以前と変わりなくお祭りしているので

問題はないと感じています。

時代に合わせた、これからの100年の社なのです。

しかし、お祓いを受けたとしても

やはり、お狐さんはどう思っているのだろうか?

と思いはありましたが

先日、私の長女が市の絵画展で入賞しまして

その絵がなんと、お狐さんを描いたものだったとの事でして

長男がその報告を、私にいの一番にしてくれて


いわく

「マルハチのお稲荷さんは、お父さんの処置にきっと喜んでたんだよ!」

とのこと


涙が止まりませんでした。


明日は、午前から当社の前の旧東海道を品川学園の生徒さんたちがウォーキングする毎年恒例のイベントがありますが、午後はお稲荷さん移築のお祓いが・・・・・・

相変わらずタイトスケジュールですが、自ら望んだこと

気持ちの整理もつき、今後の商売繁盛にいそしみたいと思います。