昨日、ジブリの映画 風立ちぬを観てきました。
終わった時の周囲の人の表情を見ると、どうも満足していない様子
しかし、私はジワーと一人涙してました。
あまりここで書くとネタバレしますが
主人公堀越技師の声は、当初、棒読みという感はありましたが
この点はあまり気にならなく、実際の堀越さんてこんな感じの人だったんだろうな!と思いましたが
唯一、最後まで戸惑ったのは、エンジンや機械音がすべて人が声だとかで作った音だと言う事
いくらなんでも七試艦上戦闘機のエンジン音や起動の音は違うだろ!と感じたのですが
その他は、観に来てよかった!という感想でした。
この映画、私なりに解釈すると、
アーティストたる技術者への哀歌であり、彼らの葛藤が表れていた映画でした。
しかし、一般の人には受け止められにくいでしょうね!
私みたいに歴史や飛行機などを知っている方なら
あの伏線の多さを理解できるでしょうが
この映画を理解するには
96式艦上戦闘機が、全金属単葉低翼機として如何に優秀な飛行機だったか
逆ガル翼が試作機以降は採用されなかったのか
ゼロ戦に採用された新機軸やそのスマートさ
世界一周を初めて成し遂げたニッポン号の話
日本の陸上攻撃機が米軍からライターと称されていた話
ユンカース博士の事
堀越技師がその後10年にどのような飛行機作り
戦後、YS-11を設計している事
戦後の彼の生き方
そして、今なおそのYS-11は日本の空で現役で飛んでいる事実
こんなもろもろの事を知っていなければ
この映画は理解しがたいのではないでしょうか!
そして私は違う意味でも涙しましたが・・・・・