歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

ヤリガイ君

本日は暖かく、何か春めいたものを感じています。

雲の切れ間からの木漏れ日が、何故かワクワクさせてくれます。

私にとっての冬はオフシーズンですので、

同じ晴天でも春から秋の日差しのほうが幸せを感じるのです。

この時期になると、我が家で飼っていた数々のペット?を思い出さずに入られません。

以前にも書きましたが、



はとの雛をひょんな事で飼う羽目になったのも

確か春先でした・・・(詳しくは↓)

空から落ちてきたピー

どうも私は、昔から変な動物に好かれるらしく

普通では考えられないペットと出会います。

ヤドカリの「ヤリガイ君」もその一人でした。



高校生の頃、塾へ行く途中の夜道を足早に歩いていると

ちょうど私が足を踏み込もうとした場所に石が有りまして

この石が微妙に動いたもので踏みそうになり

よけようとして転倒してしまいましたが

その石らしきものをよくよく見てみると大きな貝でして

何でこんな所に貝があるのだろうと注視していると

貝からヤドカリが出てくるじゃないですか

足を伸ばした大きさは、大人の手をゆうに超す大きさでした。

そこは、バス通りであったので、このままじゃ轢かれると思い

とっさにポケットに入れてしまい帰宅

彼は私の家の住人になりました。

当時何かのCMでやりがいあるヤリガイ君なるキャラクターがいましたので

家族の間で自然に彼の名は「ヤリガイ君」になってしまいました

当初から、たらいに入れておいたのですが

我が家の居候になって2日目

ふとたらいを見ると彼がいませんでした。

たらいなど彼の脚力では簡単に越えてしまうのですが

彼は一体どこに行ってしまったのだろうと

ベランダ中を見回しますが彼はいません。

当時私たちは、当社ビルの4階に住んでましたので

ベランダから落ちたしか考えられませんでしたが

なにやらカリカリ!カリカリ!と音が、どこからかしてまして

その音の方向に行ってみると

4階のベランダのふちに彼の足の爪が一本だけ見えて

下を除くと、体は宙に浮いてました。

他の足で懸命に登ろうと爪を立てている音でした。

私は直ぐに救出しましたが

彼は安心したのかしばらく、貝の家から出てきませんでした

その後は、ヤリガイ君はたらいから出ることはせず

たらいを安全圏と思っていたのでしょう!

たまに時間が有ると、たらいから出して運動をさせてましたし

たまには、ポケットに入れて外に連れ出してやることもしてました。

こうして結構長く彼とは一緒の生活をしてましたが

冬のある日、彼が固まってまして

色も茶色になってました。

「ヤリガイ君死んじゃったのか?」とよく見てみると

脱皮をしていたのでして

貝の中には脱皮したての白い肌のヤリガイ君が動いてました。

彼の脱皮した殻は風の谷のナウシカに出てきたオウムの様でして

これはしばらくの間私の宝物でした。

しかし、冬は寒かったのでしょう

南の島出身?の彼はその冬を越せず、雪の寒い日に

彼は白い体をしたまま死んでしまいました。

彼のすべての姿(いつもは腹は貝の中)を見たのはその時が最初で最後でしたが

1年近く一緒にいたヤリガイ君も私にとっては癒しの友達でした。

彼の亡骸は確か土に埋めましたが

既にその公園も再整備されお墓はありませんが

私の中では彼の思いでは消えません!