皆さんは、ヒサゴという会社をご存知でしょうか?
皆さんのパソコンがマイクロソフト社のWindowsを使用していれば
タックラベルのフォームを見ると必ず載っているメーカーです。
主に伝票やタックラベルなどを生産する紙製品メーカーで
当社の重要な仕入先の一つです。
先日、このヒサゴ株式会社さんから
このような物が送れられて来ました。
創業70周年を記念しての冊子でした。
本日は、このヒサゴさんの歴史を書いていきたいと思います。
創業者の小川秀信さんは明治44年に三重県の旧家に生まれました。
勉強は出来たのですが、五男だった為進学はかなわず、
学校を卒業した14歳でノート製造会社の文運堂に丁稚奉公として就職することになったそうです。
出立の日、秀信さんの母は、
「生きてこの川(町屋川)を渡る事はならん(戻ってはならない)。人に使われてはならん。」と言い渡したそうです。
その後、母は早くに亡くなり、別れの言葉は現実の物になったそうです。
秀信さんは丁稚小僧として昼間は仕事に励む一方夜学に通い
夜、便所の明かりで勉強していたそうです。
その後、独立して封筒会社を営んでいましたが
戦争で家屋は全焼して一からの振り出しに戻っても頑張ったそうです。
ノートなどの生産をしていた戦後に
流行り廃りの激しいノートなどの生産をやめ
名入れの伝票を生産始めると、独自のブランド
ヒサゴ印を出しました。
ヒサゴとは瓢箪(ひょうたん)の事です。
秀信さんの工場が名古屋にあり、秀信の「秀」の字が
豊臣秀吉の「秀」と一緒の事から、あやかり
秀吉の馬印の千成瓢箪(ひょうたん)をマークに使用した訳です。
また、瓢箪は倒しても必ず起き上がる不倒のもので
縁起が良い事から、自社だけでなく
日々その製品(伝票など)を使用するお客様にも
幸運や商売繁盛をもたらすというのです。
ちなみに当社の給料明細もヒサゴの製品を使用してますね(笑)
こうして、秀信さんが立ち上げたヒサゴ株式会社は
70周年を迎えました。
これからも、80年、90年、100年と発展していくでしょう。
実は、当社マルハチも今年で創業96年になり
あと4年後には、創業100周年をむかえます。
お互い頑張ってこの不況を乗り越えて生きたいと願うばかり
木のはがきでお祝いの返信をしました。
地元鶴見の横溝屋敷の柄ですが
この横溝屋敷は、さらに長い歴史があります。
これにあやかり、より永く会社が繁栄して欲しいとの願いをこめて・・・・・・