歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

長谷川平蔵のお話

本日は、「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵のお話です。

鬼平と言うと 火付け盗賊改め役 という役職で

犯罪者から恐れられているイメージが多いと思いますが

彼の時代

天明の大飢饉で、地方の農民が食えずに都会である江戸に流入してきました。

これらの人たちを当時「無宿人」といい。

彼らが食べられない事による、犯罪へ手を染めるケースが多々ありました。

当時の幕府は、この無宿人対策を経済対策として、様々行ったのですが解決が出来ません。

そこで、登場したのが長谷川平蔵です。

彼は、「無宿人寄場」(むしゅくにんよせば)を作り

2度と犯罪に手を染めないように、無宿人に

手に職を就けさせる。いわゆる現在の「職業訓練校」を作りました。

ここで、働きながら学び、給金の一部は強制貯金させ

社会復帰の際の資金作りもしてあげたそうです。

社会復帰時には、道具一式をプレゼントし

無宿人の削減に貢献したとされます。


現在の派遣切りで職をなくしている労働者を

無宿人と同一視するのは、至極失礼だと思うが

政府の最近の雇用政策、ちょっと前の再チャレンジプランなど

もう少し、長谷川平蔵を見習った方がよいのではないか?

とも思う。

その前に、派遣業自体を認めてきた政府の政策を批判したい。

当社は、派遣の受け入れをしていない。

当文具業界でも、派遣や契約社員など非正規労働者が多いが

私の主義として、「人」は「人財」であり

簡単に解雇すべきではないと思っている。

尊敬する徳川家康も「人は生かしてこそ、人の道」とも言っている。(小説徳川家康の中で)

いらなくなったら首を切ればよい!といった雇用体系では

企業の経営者として、いかにも短絡的であり

長期的に見れば、組織の保全の為人心を惑わす事に他ならない。

今後、これらの教訓を踏まえて、人心を掌握した経営をしていきたい。