歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

産科医不足

月末ですね!

今月も、イベント等でバタバタしてました。

でも、先月末に交通事故で救護してあげた方から

「あの時は、八木さんがいてくれたんで助かりました。」

とイベント時に言われたので、元気になれましたけど!




さて、先日病院の受け入れ拒否で死亡した妊婦の報道がありました。

亡くなられた方には、心から御冥福をお祈りいたします。

みのもんたさんが病院は、何はともあれ受け入れてあげればよかったのに

と言っていましたが、産科医の現状はそんなものじゃないと思います。

超過酷な現状を私は実体験しました。





5年前2番目の子どもの出産のときの話です。

家内が、夜中一時過ぎに、どうも産まれそうだとの事で

長男を私の実家まで送り、車で掛かり付けの産婦人科

急ぎました。

母と子の病院といって産婦人科専門の病院でした。

病院についてから、家内を預けて帰ろうとすると

ナースさんから「もう産まれますから、いてください」と

「立会い出産になっていますよね?」と確認された。

「え!そんな事無いと思いすが!」と返したが

「奥さんからそう申請されています。」と無理やり病室に入れられた。

(聞いてないよ!)家内にしてやられたのでした。

待機の個室に入れられてすぐに、兆候が現れました

「もう産まれる」と言っている家内に対し

ナースさんは「まだ大丈夫」との事

あせる私!

事故等で修羅場を見てきても、冷静な対処は出来るんですが

自分の子どもの出産となると、違います。

この日、夜にお産が集中しており4人の妊婦に対し

当直の先生は一人っきり!

既に、他の部屋で赤子の鳴き声が聞こえてます。

「先生呼んで!」という家内の声に、必死にナースコールしました。



ナースさんが来ると、

「ン!もう頭出てますね!御主人手伝って!」と

無我夢中で、ベットを移動したりして、バタバタしながら

出産の瞬間を迎えました。

幸い元気な女の子でした。

こちらは、ホッとしてましたが、先生は次の妊婦へ

大変忙しそうに走り回っていらっしゃいました。





翌日、昼ごろ家内を見舞うと

「先生あれじゃ倒れちゃうよ!」と

何でも、一晩中出産ラッシュで、

朝からは、一般の診察が入っているとか

昼も休憩取れずに、13:00過ぎても

午前の患者が15人以上残っており、そのまま

午後の検診しているそうです。

昼も抜きです。

私は、学生時代山登りで人の命を預かる事が

どれほど、神経を使うか肌身で知ってます。

産婦人科ともなれば、その連続でしょう!

5年前の話で、これですから今はその比で無いでしょう。

崇高な意志の上に成り立っている職業だと思います。






報道では医師は15%増えているのに

産科医は8%減っている。

「何も、自分から苦労を背負い込む医師はいない」などと

言ってましたが、社会全体で産科医の育成を

していきたいと思いました。

そして、今勤務されている産科医の方々すべてに

ありがとうございます。と感謝しましょう!





ちなみに、上記お産の際
「ひーひーふー」につき合い、
家内がふーの所で私にパンチ食らわせてまして
ナースさんたちの間では、私の事
「サンドバックダンナ」と呼ばれていたらしいです。
ホントの話です。!