昨日、鶴見中学の校長先生を訪ねた。
22日のベルロードちびっこ王国に中学生を30人ほどボランティアとして借りたお礼の為に!
「今年の中学生は、とても優秀でした」との感想に満足げな様子だった。
なぜ、このような事を10年以上行っているのか?
なぜ、若い者にここまで肩入れするのか?
よく訊かれるが、昔自分がそうだったからとしか答えられない。
大学時代、私は、山登りばかしていたが、
山が好きだったから?でもない。
若さが駆り立てる衝動を何か冒険にぶつけたかっただけなのだと思う。
大学時代に見た映画で「メンフィスベル」というものがあった。
何度も映画館で見た覚えがある。
第二次世界大戦中にドイツを爆撃する為、B17爆撃機で連日出撃する若者達を描いた映画である。
1943年5月17日に激烈な敵戦闘機の迎撃や対空砲火を浴びながら、25回目の最後の任務を終えた「メンフィスベル号」の若きクルー10人の青春物であるが、出撃前に一節の詩がある。
「憎むがゆえに戦うのではない、愛するがゆえに守るわけでもない。法や義務で戦うのでもない。国民や讃えてくれる民衆のためでもない。若さの喜びから湧き出る衝動が、雲の上の戦いへと駆り立てる。すべてを心に思い起こしてみると、訪れる年月は空しいもの、過ぎ去りし年月も空しいもの。この生と死に比べれば・・・・」
自分もこの詩を聞いたとき、なぜ自分が山登りを続けているのかが解った気がした。
若者は、その青春にぶつけられる衝動を何かに求めているんだと!
この前テレビで見たが、紛争地域での少年兵の戦争参加の動機は貧困などで無く、「ファッション」だそうだ。
暴走族でもそうだろうが、かっこいいとか、はけ口として若い衝動をぶつけているに過ぎない。
だからこそ、毎年ベルロードちびっこ王国では、中学生に活躍の場を提供している。
たった年に一回のことかもしれないが
自分達が、小さい子達の笑顔を作っている。
このことが、後の人生で間違いなく、自信につながり
これからの人生の道の、道しるべになってもらいたいと思っている。
過去の中学生ボランティアの中には
この時の体験が忘れられず
保母さんになった者
看護士になった者
社会福祉士を目指す者
また、母親として自分の子どもと遊びに来る者
隣のパン屋さんに就職する者などがいる。
皆、この時の体験が少なからず、人生に影響を及ぼしている。
少年、少女とは、人生に迷い悩み道を選んでいく
その過程で、自分の選択した道を堂々と歩いて欲しい。
心が震える自分の場所を探して、誰にも出来ない事を見つけ出して欲しい。
そして心に響いたその道を信じて、誰でもない自分の生き方をしてほしい。
地域の事ばかりして会社は大丈夫なの?
と言われそうだが、
地域がよくなれば、会社もよくなるし
良いお客さんが増えるし、結局のところ
この地道な方法が、当社の発展にも寄与している。
私は、こう信じてこれからも自分の道を歩き続けるのである。