「私の友達の友達がアルカイダ」といった大臣がいましたが
私のお客さんはショッカーです。
10年前ぐらい、店頭の責任者をしていた頃の話です。
当社、本店で一度に36万円分の文房具を御買い上げになった
お客様がいました。そのお客様は、キングジムのパイプファイルを
何10冊、ボールペン何100本、蛍光ペン何100本、・・・・・・・
と文房具の合計で40万円強になり、それなら値引きしますと
私が申し出て、36万円を現金でいただきました。
とっても感じの良いお客様だったので
私の「住所を教えていただければ、お届けしますよ！」との
申し入れに 「本当ですか！親切にありがとう」と感謝していました。
領収書を書く時、宛名を尋ねたところ
「ショッカー川崎工場です。」との事
あのショッカーって仮面ライダーに出てくるあのショッカー・・・？
疑問もわきましたが、とりあえず 領収書の宛名書きにショッカー川崎工場
と書きました。
その後、何時間かして営業車にいっぱいの商品を積み、
バイトと2人で川崎市の扇町あたりに配達しました。
住所をたどって車を運転していくと、大きな自動車整備工場の
ような建物があり、工場の建物の中に車を止めました。
そこで見た光景がビックリ！
なんと、仮面ライダーに出てくる黒ずくめの全身タイツ姿の
ショッカー戦闘員がせっせと工場内で働いています。
それも、「キー、キー」と掛け声をかけながら！
何やら、車の部品を作っている模様！
すると、突然「プー」と工場内にサイレンが鳴り響き
いっせいに全身黒タイツの戦闘員達が頭の黒頭巾を脱ぎ
「ハー、今日もしんどかった」とか
「今日は、予定の工程より早くできたよ」とか
口々に話しています。
どうも、休憩時間らしい雰囲気です。
「すいません マルハチと申しますが、文房具を
お届けにあがりました」と私が声をかけると
戦闘員の一人が気付き、
「ご苦労様です。上から聞いてます。結構な量ありますね
今、人を出しますからちょっと待っていただけますか？」との事
そして、他の戦闘員を集めてくれて、リレー形式で
商品のおろしを親切に手伝ってくれました。
しばらくして、来店された方が出てきて、
「いやー、早くもって来てくださって、本当に感謝してます。
本当にショッカーでビックリされたでしょう。
ﾏﾙﾊﾁさんで買って本当に良かった、ショッカーだというと
みな、売ってもらえなかったり、ぞんざいな扱いされるんですよ
もう今は、世界征服なんて言ってる時代じゃないんですよ
ショッカーも頭数が多いですからね！食わせるので精一杯ですよ
今は、自動車部品の生産で皆が食ってるんです。
今後もマルハチさんで買わせていただきますので
宜しくお願いいたします。」と言ってきた。
ここで、ふと夢から覚めた。
妙にリアルな夢だった。
このあとも、度々私の夢にはショッカー川崎工場が
登場する。（3度くらいこんな夢を見た）
時には、「名入れボールペン」やら「スチール家具」やらを
注文いただき、なかなか良いお客様である。
ちなみに
当社のパソコンの中にオフィスレイアウトのモデルケースとして
いまだに、「ショッカー川崎工場様」という名前が残っている。
そういえば、最近は、夢にショッカー川崎工場様が
あまり出てこなくなっている。
ちょっぴり寂しい気持ちである。
