歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

きしめん大作戦!!!

おはようございます。

今日は、東北の震災現場で働く自衛隊の話です。

長文ですが最後までお付き合いください。



どこかの国の首相が、いきなり10万人態勢にする

などと、言った為、現場は大変なのでしょうね!

あの言葉を聞いた瞬間に、私は軍事の専門家としては

あきれてしまいました。

自衛隊の総人員を皆さんご存知ですか?

陸海空の自衛隊員に、他の部署の総員合わせても23万数千人だったと思います。

そのうちの半数を現地に出すという事の無謀さを政治家は知っているのでしょうか?

軍事的に言えば、通常遠征部隊などの最大数は、全体の10パーセント程度が限界です。

というのも、後方からの補給業務、車両や航空機の整備、また、他の地域での活動や
基地の警備、交代要員など様々な後方支援が必要だからです。

さらに、九州の新燃岳にも派遣されていますし、
国外では、ハイチなに陸自が、ソマリアの海賊対策には海自が
確か1000人近く派遣されているはずです。

それでも、しっかり東北の現場に10万人送るのですから

自衛隊文民統制の効いた組織です。

派遣部隊を見てみて、それはビックリしました。

陸上自衛隊の15個ある師団、旅団の中のすべての部隊が投入されています。

相当の無理を各部隊していますね!

なんと国境最前線の部隊からも派遣されていました。



ヤマネコの湯という入浴支援を行っているのは、対馬警備隊です。

そんな中で、
師団でまとまって展開している名古屋地区の第10師団は

4月4日に、「きしめん大作戦!!!」を行ったとの事です。



第10師団と、第3師団の派遣人員3800人が少しずつお金を出し合い



避難している方々4000人に、名古屋の「きしめん」と「ういろう」を御馳走したそうです。



自衛隊だって缶詰ばかりで、暖かい食事などとれないのに



被災者に対する気遣いは素晴らしいものです。



被災地の方々には、一生忘れられないきしめんになる事でしょう



その他にも、全国から各部隊が様々な活動をしています。

沖縄の第15旅団などは、基地からの物資に三線を入れてもらい

被災地で急遽沖縄民謡を演奏したり

各部隊がそれぞれの工夫をしています。

もちろん、陸上自衛隊だけでなく

海上自衛隊航空自衛隊、その他の消防、警察、海上保安庁などの各組織の方も頑張っていらっしゃいます。

本当に頭が下がる思いです。

原発で作業する自衛隊員に奥さんから

「あまり無理しないでよ」というメールに

自衛隊をなめるなよ!今無理しないでいつ無理するんだ1」と答えたという話を聞いて

思わず涙が出てきました。

世界で殺した命ではなく、助けた命が最も多い自衛隊

本当にありがとう、頑張ってください。