歴史研究家になりたいグウタラ願望の社長のブログ

文具・事務用品・OA機器・スチール家具などを扱う、株式会社マルハチの社長、八木幹雄のブログ。

第63話 たどり着いたのは

本日3回目の更新です。

大学時代の心に残るチャレンジの旅を書いてます。

本日は、この旅の歩き始めて11日目の事です。

東海道を東へ行く私は、この日特に見学したりするところもなく

静岡方面を目指します。



前夜のトラブルがあったのに、

この日は不思議と元気だったせいか

予想以上に早く大井川までたどり着き袋井市に突入!



ここからは、本当に何もないので

一人人間カラオケ状態で歌いまくってました。(笑)


しかし、相変わらず足は両足共にガクガク状態!

あと数日でゴールだという事だけで、精神的にハイになっていたんでしょうね!

午後になってから、体力の消耗が気力に勝ってくると

その日の宿営地の心配が頭によぎります。

昨日の苦労が頭によぎりますが

不思議と、早く宿営地を確保しなきゃ!と言う考えには至らず

少しでも距離を稼いで、ゴールまでの少しでも近づこうとしてまして

大型観光バス10台分すれ違うまで歩こう!とか

コンビニを10件通過したら宿営地を探そう!とか

どうせ雨が降らないのだから、夜通し歩こう!

などとくだらない事ばかり考えてしまいます。



でも足は正直で、陽が暮れだすと、どうしようもなく歩行速度が鈍るのでした。


そんな限界状態の私に、国道沿いの小さな祠屋根が目に入ってきまして


(これは翌日の写真ですが)

未だに神社なのか?お寺なのか?解らないけれども

小さな祠がある所でして

その横の家屋の戸をたたき、出てきた御夫婦に

「すいません!・・・・・こんな事をやってますが

本日ここにテントを張らせてもらえませんか?」

と頼むと、快く許可をいただきました。

テントを張ろうとすると、

お宮?の前の軒先で寝たら?と言ってくれて

その日は、そこで寝袋だけで寝ることにしました。



前日、雨で苦労してましたので

外ではあっても屋根の下で寝れるだけ幸せでしたが

今考えると、浮浪者ですよね?*(笑)


そしてここでも御呼ばれしまして・・・・

このご夫婦は宮司さんとかではなく

お守りをされている管理人さんだとか

そして、おばさんがこう言いました。

「お母さんはご心配されているでしょうに」と

この旅で、それまで、親の事など思い出したこともなかったんですが

こう言われると、明日は家に電話でもしてみるか?

と言う気にもなりました。

お二人にはお子さんがいないので

我が子のように、私をかわいがってくれたのでした



あるものを託されるのですが

これはまた・・・・



つづく