本日2回目の更新です。
本日8月25日でこのブログも丸2周年になります。
本日から数日は、私の社長論について特集で書きたいと思います。
今まで生きてきた中で、今の私に影響を与えた事や言葉
現在の私を理解してもらうのに
これらの心に残った言葉やシュチュエーションを中心に書きたいと思います。
大学を卒業して、内田洋行というスチール家具などのメーカーに就職して2年後の事です。
当時千葉の営業所でバリバリの営業マンだった私ですが
東京の亀戸で、ゼネコンの本社をリニュアルする仕事をしてました。
結構大掛かりな仕事で、その時の
カレーライス領収書事件
等は以前書きましたね(笑)
このゼネコンさんの千葉市にある関東支店が、気に入られた為
芝浦への事務所統合を手がけさせてもらったのが、社長さんの目に触れ
その後、本社、東京支店とお仕事をさせてもらいました。
その際にいっしょに仕事をさせてもらった内装業者さんと飲みにいく機会がありまして
その際に、言われた言葉を未だに覚えています。
「八木君は、30歳になるまでに何人工になるつもり?」と・・・・
当時24歳の私には、最初、意味がわからなかったのですが
職人の世界では、床だけの工事が出来て1人工(いちにんく)
壁だけの工事が出来て1人工(いちにんく)、
天井だけの工事が出来て1人工(いちにんく)
でも、床壁天井とすべてを受注した時、その工程を管理することが出来れば
3人工(さんにんく)だそうです。
一人で出来る仕事には自ずと限界がありますが
多くの職人を使いこなして、大きな仕事を仕上げる。
棟梁(とうりょう)や親方が必要です。
親方は部下を使いこなし、その部下の工程が遅れていたりした時にはじめて手伝いをして、全体の工程を保つものだそうです。
当時、24歳ではありましたが、多くのの作業員や職人さんを使っていた私に
内装業者さんは、
「八木君ならもっと多くの人を使いこなせる人になれるだろうから
目標を持って、部下をもっと多く束ねる人を目指せばいいんだよ!」
と言ってくれた事をよく覚えています。
その後、当社マルハチに入社後も
この内装業者さんとはお付き合いがあり、大きな内装工事などを手がけてもらったこともありますが
未だに、あの時の言葉は忘れられません。
すべての仕事が、一人前に出来る奴が上に立たないと
その仕事は、完遂しないのです。
社長とは、経営のプロであると同時に、末端の仕事もすべて出来る能力を持ちながらも
直接手を出すのではなく、
全体の流れを見極め、足りない所を補ってやる!
そう、職人さん達から学んだ出来事でした。